第8章 終了する - 修正、フォローアップ、原因分析

8.1 修正

  • 作成者は課題ログと誤字誤植一覧表のすべての課題に対処する必要がある

    • 修正しないと決めた箇所は必ず背景を記録し、バグ管理システムに登録すること

8.2 フォローアップ

  • インスペクションミーティングで上がった課題が適切に解決されたか確認する
  • 修正されなかった欠陥に関して妥当な判断であったか検証する
  • 初期成果物の修正に伴い、2次欠陥が生じていないことを確認する
  • 大規模な修正を必要とする場合は、その評価は”修正後にインスペクション必要”とすべき

8.3 原因分析

  • 特定した根本原因ごとにいくつ欠陥が派生したか数える
    • パレートの法則
  • スペースシャトル搭載ソフトウェアのプロセス改善の例
    1. 発見した欠陥の原因を見極め、欠陥を修正する
    2. 欠陥が作り込まれる原因となった開発プロセスの側面を是正し、将来同じような誤りを犯す確率を小さくする
    3. 欠陥で見逃した品質プロセスを見直し、ライフサイクルの払い時期に欠陥を捕獲できるようにチームの能力を向上させる。
    4. 同じような欠陥が気づかれずに残っていないか、製品全体を調べる
  • インスペクションで見つかった欠陥と種類を発生頻度で分類し、パターンを分析することにより、欠陥予防を

8.4 インスペクション終了基準

  • 作成者またはチームのインスペクション目標を達成した。
  • 課題はすべてクローズしたことを確認した。
  • 大きい欠陥はすべて修正した。
  • 修正を実施しなかった小さい欠陥はすべて検証者の同意を得た上でプロジェクト欠陥追跡システムに記録した。
  • 前回完了したコンポーネントに変更を加えた場合、そのコンポーネントはすべて回帰テストに合格した。